日和佐 発心の会

徳島県海部郡美波町の地域づくり団体です。

ATM計画編

 

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「Art Tourism Museum 373 」の看板


「日和佐 発心の会」は、薬王寺門前町である桜町通りのにぎわいを復活させることを目的に発足した地域づくり団体です。

 

我々には桜町通りの活性化を考える上で大きな問題意識があります。それは薬王寺は年間100万人以上の参拝客を有しますが、桜町通りにはあまり足を運んでもらえていないということです。

 

だけど、桜町通りには創業90年以上の製菓屋や古民家を改修してできた新しい飲食店など多様で魅力的なお店がたくさんあります。

 

そのため我々は薬王寺入り口周辺に地域のお店を紹介するギャラリーを設けることで王寺の参拝客を桜町通りに誘導できないかと考えました。

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薬王寺門前町の桜町通り

 

計画を考えるにあたって、まずは薬王寺入り口周辺で空き家を探すことから始めました。

唯一見つけることができた空き家がこちらです。

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JAバンクATM(歩道からの眺め)

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JAバンクATM(薬王寺温泉からの眺め)

 

 こちらは元JAバンクのATMとして使われていた建物です。

 

初めて見たときはめっちゃ小さいという印象でしたが(笑)

よく見ると入り口の半円ポーチはなかなか魅力的だし、薬王寺の参拝客がよく通るエリアに建っていました。

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配置図

まずは持ち主にお話を伺いに行ってみることに、

持ち主はガーデニングを生きがいとされており、元JAバンクATMはその方の肥料や鉢植えを入れるための倉庫として使っていました。

 

そのため元JAバンクATMの改修のみではなく、持ち主の倉庫や庭を含めて提案を行って納得してもらえるように交渉を進めました。

 

我々が行なった提案は主にふたつです。

 

ひとつ目の案は

棚の倉庫を設置して、その倉庫と元ATMの間にパーゴラの屋根をかける案です。

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A案:パーゴラ+棚の倉庫

 

ふたつ目の案は

ATMと同じくらいの床面積の倉庫を設置して、倉庫の前に看板を建てる案です。

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B案:看板+既製品倉庫

 

これらのふたつの提案を持ち主の方にお見せして、話し合いを進めていきました。

 

持ち主がご高齢で「棚の倉庫」に物を入れることは身体的な負担になるという話があり、B案で方針が決まり、正式に建物をお借りすることになりました。

 

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B案平面図

 

またこの計画で「移住交流モデル事業」という県の助成金の申請が通り、本格的に改修作業がスタートしました。

 

 

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